腐乳炸魴魚│マトウダイの豆腐よう揚げ

難易度: 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『腐乳炸魴魚│マトウダイの豆腐よう揚げ』のレシピを紹介します。豆腐を発酵させた豆腐ようという調味料で漬けたブリの切り身にから揚げ粉をつけて揚げた料理です。濃厚な旨味を楽しめます。

中国語の「魴魚」は和名を「マトウダイ」といいます。日本語の名前に漢字をあてると「的鯛」で、名称の通り体の中心に黒い斑点があり、これを的に見立てたのが日本での呼び方となっています。 また「的鯛」の漢字をそのまま中国語でも使うことがあります。中国語で「的鯛」の名称を使う時は、特に日本の漢字をそのまま使っていることを表すため頭に「日本」をつけて「日本的鯛」と書くこともあるのですが、中国語の「的」は日本語の助詞「~の」に相当するので、パッと見では「日本の鯛」としか読めません。とても混乱しますね(中国語のWikipediaのタイトルはこれです)。ちなみに中国語ではマトウダイのことは学術的には「日本海魴」といいます。

中国語で「魴魚」とだけ書くと必ずしもマトウダイだけを指すのではなく、近縁の多くの種類の魚がこれに含まれます。タイのことを魴魚と呼ぶ地域があったり、ブリのことを魴魚と呼ぶ地域もあったりで非常に混乱します。そうすると「日本的鯛」と呼んでおくのが比較的正確なのかもしれません。

マトウダイは日本の北海道から沖縄、はたまた台湾、インド用、アフリカ全土の沿岸からヨーロッパはイギリスのあたりまで、太平洋、大西洋、インド洋とものすごく広い範囲で漁獲される魚です。もちろんどの国でも食用になる魚で、様々な料理の食材として使われます。世界各国のマトウダイ料理を集めただけで一冊のレシピ本や雑学本ができるほどです。中国沿岸にも様々なマトウダイ料理があり、今回紹介するのもその一つです。

機会があれば太平洋、大西洋、インド洋のマトウダイ料理を日本から順にイギリス辺りまで食べ歩いてみたいものですね。

それではレシピです。豆腐ようは沖縄料理用のものを使うとよいでしょう。

[材料]
マトウダイ切り身 ……… 1枚(約250g)
サヤインゲン ……… 10本
レモン ……… 適量
から揚げ粉 ……… 100g


[調味料]
酒 ……… 小さじ1
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
豆腐よう ……… 大さじ2
ごま油 ……… 小さじ1

[作り方]
1.マトウダイ切り身を一口サイズに切る。豆腐用をスプーンの腹などでつぶし、のこりすべての調味料を混ぜ合わせて漬け汁を作る。ブリ切り身を漬け汁と混ぜ合わせ、10分ほど漬けておく。サヤインゲンを食べやすい長さに切る。

2.作り方1のマトウダイ切り身にから揚げ粉をまぶす。鍋に揚げ物油を180度に熱し、衣をつけたマトウダイ切り身を揚げて火を通す。火が通ったら取り出して油を切っておく。同じ油で作り方1のサヤインゲンを揚げて火を通す。

3.作り方2のマトウダイ切り身とサヤインゲンを混ぜ合わせて器に盛り合わせる。最後に適当な大きさに切ったレモンを添えて完成。

Point!
マトウダイ切り身とサヤインゲンは火の通る時間を調節できるなら同時に揚げても構いません。油の温度が下がるのにも注意です。


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