五行蔬菜湯│五行野菜スープ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾素食から『五行蔬菜湯│五行野菜スープ』のレシピを紹介します。お坊さんでも食べられる五種類の野菜を塩だけで調理したスープです。シイタケの旨味を生かして作ります。物足りない方は豚肉でも加えてください。

このスープは日本の立石和という人が1993年ころに発表した≪「元祖」野菜スープ強健法―ガン細胞も3日で消えた!?≫という書籍で紹介した野菜スープがもとになっています。有名人(中には日本オン副首相も…)やその家族らが広告塔としてメディアに登場し日本でもちょっとした話題になったので、覚えている方もいるかもしれません。

著者本人は後に無資格診療で逮捕され日本ではブームはすっかり去りましたが、実はこの本は繁体字に翻訳され台湾やシンガポールでいまだに読まれ続けています。

本の内容を要約すると木火土金水の五行を基礎とした五色の野菜を配合したスープ(このレシピではダイコン葉の青、ニンジンの赤、ゴボウの黄、ダイコンの白、シイタケの黒)を飲めばがんが治るといった"よくある"話。培養したがん細胞にこのスープをかければすぐに死滅したとか、ガンのあるラットの寿命を延長させたなどの実験内容の結果も記載されています。ただし専門論文ではないので信憑性は全くありません。

著者の指導の下このスープを飲んだ人は、"すべて"生存期間が延長し、ある人は三日でがん細胞が消えたという話を筆頭に、慢性的な腕の痛みが消えた、生活習慣病が治ったなどの例も紹介されています。

正直胡散臭いことこの上ありませんが、この本は実際に20万部近い売れ行きを示したそうです。本当にがんが治るかどうかは別として、記載のレシピは簡単で確かに健康には良さそうです。台湾やシンガポールでもジャンクフードがはびこっていますが、そういう食生活にどっぷりつかった人がしばらくこのスープを飲むと体に良い影響はありそうですね。

そしてレシピは台湾で少しずつアレンジされ、今では一品料理として普通に書籍に載るようになりました。

この手の本はだいたい「金を稼ぎたい」か「本当に人を救いたい」のどちらかの思想が出発点になっています。何かを紹介して売りつけたりするものは前者、それ以外は後者の思想が強いと言えるでしょう。善意から生まれたスープであるならば一度試してみるのはいかがでしょうか?

台湾では素食の店で割と食べられます。



[材料]
干しシイタケ ……… 5個
ゴボウ ……… 150g
ニンジン ……… 150g
ダイコン ……… 200g
ダイコン葉 ……… 100g
水 ……… 1600cc

[調味料]
塩 ……… 適量

[作り方]
1.干しシイタケを水で戻しておく。ゴボウの皮を削ぎ、薄切りにする。ニンジンと大根の皮をむき、いちょう切りにする。ダイコン葉を食べやすい大きさに刻む。

2.鍋に干しシイタケと戻した水、ゴボウ、ニンジン、ダイコンと水を加え加熱して沸騰させる。数分煮込んでニンジンに火が通ったらダイコン葉を加え、塩で味を調えて完成。

Point!
豚肉を加える場合は丁寧にアクを除きましょう。

野菜はすべて薄く切ります。ダイコンとニンジンは大きさにもよりますが、いちょう切りではなく輪切りでも構いません。

塩は小さじ半分か、少し増量するくらいの薄味でちょうどよいと思います。


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