吻仔魚炒莧菜│ヒユとシラス炒め

難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『吻仔魚炒莧菜│ヒユとシラス炒め』のレシピを紹介します。莧菜という日本ではあまり使わない野菜とシラスを炒めて作る料理です。レシピでは莧菜のかわりに類縁のヒユを使っていますが、手に入らない方は身近な野菜を使って作りましょう。

シラスのことを台湾では「吻仔魚」と書き、ムラヒーのように発音します。学術上の正式な表記では「魩仔魚」なのですが、市場では吻仔魚とかかれることが多いようです。

おもにイワシの仲間の稚魚をシラス、吻仔魚と呼び、季節や漁獲する地域によって含まれる魚種が変わります。日本で売られているシラス干しをよく観察すると分かると思いますが、中には明らかに形態の違うものが一定の割合混ざっているので小学校の自由研究などにすると面白そうです。

もちろん台湾の吻仔魚と日本のシラスはその魚種の組成が違います。

台湾では台東、花蓮地域のものが有名で、大量に漁獲されています。しかし台東地域では吻仔魚の捕りすぎでカタクチイワシの成魚の漁獲量が激減してしまい、2014年から3年間シラスの漁獲が禁じられています。現在市場に出回っているのは花蓮産のものが多いですが、生態系を保存するためにもあまり食べすぎないようにしましょう。もちろん日本では今のところ問題ありません。

乾燥シラス、いわゆるチリメンジャコ(縮緬雑魚)はビタミンB12、Dを豊富に含みます。特にビタミンDは含量が非常に高く、骨粗しょう症の予防に使われている医薬品に匹敵する量(一日1-4μg)が10g以下で摂れてしまいます。

お年寄りがご飯を食べるときはふりかけにすると良いでしょう。またシラス好きのお年寄りは過剰摂取にならないよう薬剤師にも相談しておくと良いでしょう。



[材料]
シラス ……… 50g
ヒユ ……… 300g
ニンニク ……… 15g
ショウガ ……… 5g
ニンジン ……… 10g
中華スープ ……… 150cc
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1

[調味料]
塩 ……… 少々
固形ブイヨン ……… 少々
酒 ……… 大さじ1/2
コショウ ……… 少々
ごま油 ……… 少々

[作り方]
1.ヒユを食べやすい大きさに切り、沸騰したお湯で1分ほど茹でて火を通す。ニンニク、ショウガをみじん切りにする。ニンジンを千切りにする。

2.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、 ニンニク、ショウガを炒めて香りを出す。続いてシラスを加えて軽く炒めたら、作り方1のヒユとニンジン、中華スープ、塩、固形ブイヨン、酒、コショウを加えてよく混ぜ合わせてながら沸騰させる。火を止めて水溶き片栗粉を加えてとろみをつけたら、最後にごま油を振りかけて完成。

Point!
ヒユは茎を食べやすい長さに、葉の部分はそのまま切り落として茹でるとよいでしょう。


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