羅漢上素│広東風野菜あんかけ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
広東地方の精進料理『羅漢上素│広東風野菜あんかけ』のレシピを紹介します。野菜のみを材料に作る素食の一種です。非常にシンプルな調理法ながら具の種類が豊富で、見た目も豪華な一品となっています。

料理名にある「羅漢」とは「阿羅漢」の略で、インドの宗教で「尊敬されるべき修行者」の意味を持ちます。仏教以外でも使われますが、(初期)仏教では特に修行者の到達しうる最高位をこう呼ぶそうです。中国より日本のほうが人気が高く、各地に多くの羅漢を祀った寺があります。ご近所にある方はお参りするとご利益があるかもしれません。台湾では一部の寺で副神として祀られていることがあります。有名どころでは台北北部の石門金剛宮(主神は四面仏)、地獄をモチーフにした非常に長い回廊と巨大な寝仏、そして財運を占うという五百羅漢の像があります。自分と似た表情の(ピンと来た?)羅漢を探し当て、その羅漢が手にする文物で財運を占うという趣向となっています。とても面白いお寺なので時間がある方はお参りしてみてください。

英語では Arhat と表記され、 "perfected person"の意味とされます。他の言語の説明より英語の方がこの境地に至るための修行が相当険しい道であることが分かりますね。なんといっても Perfected ですから。

料理の可能性は無限大です。食べるだけで悟りに近づける、そこまでの料理があるかどうかは知りませんが、食べるだけで幸せな気持ちになる、そんな料理はたくさんあります。皆さんもぜひ料理の力で自分も他人も幸せな気持ちにさせてあげてください。




[材料]
ブロッコリー ……… 80g
シイタケ ……… 80g
タケノコ ……… 80g
エリンギ ……… 80g
 (本格的にはヤマブシタケを使う)
クロキクラゲ ……… 80g
ニンジン ……… 80g
シナチク ……… 80g
中華スープ ……… 120cc
 (素食として作るなら素中華スープを使う。自作するならPoint参照)

[調味料]
オイスターソース ……… 小さじ1
 (素食として作るなら素オイスターソースを使う)
塩 ……… 大さじ1/4
水溶き片栗粉 ……… 大さじ3
ごま油 ……… 適量
  
[作り方]
1.すべての固形材料を食べやすい大きさに切り、沸騰したお湯に20秒ほどくぐらせて表面に火を通す。

2.鍋に中華スープを入れて沸騰させ、作り方1の材料を加えて火が通るまで煮込む。オイスターソースと塩を加えて味を調えたら、水溶き片栗粉でとろみをつけてごま油を振りかけたら完成。

Point!
素中華スープを自作するなら、適量の水でモヤシ、ニンジン、トウモロコシ、セリ、ケチャップなどを煮込んで透明な野菜スープを作って使います。味の素などを加えても言いですが、固形の野菜スープの元を使うのが簡単です。

材料は一例ですが、この料理ではあまり葉野菜を使いません。キノコをメインに色々材料を入れ替えたり加えたりしてアレンジしてみてください。


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