棋子燒餅│河北風おやき

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
河北省の名物料理『棋子燒餅│河北風おやき』のレシピを紹介します。シンプルな材料だけでつくる一口サイズの料理で、お弁当のおかずにも良さそうです。皮はパイ生地風でサクサク、中に豚肉の餡が入っています。

この料理は河北省唐山の名物小吃です。唐山は港湾部の大爆発で注目を集めている天津の真北にある地方都市です。古くから炭鉱の町として栄えましたが、1976年の唐山大地震で壊滅的被害を受けました。もちろんすでに復興を終えており、多くの日本企業の工場が立ち並ぶ港湾都市として発展しています。

河北省は北京をぐるりと取り囲むようにある省なのですが、まずは地図を見てみましょう。下にごらんのように、北京と天津に囲まれた部分が飛び地になっています。(廊坊市の三河市、香河県、大廠回族自治県。)



台湾にもこういう飛び地がないものか探して見たところ…ありました!なかなか知る機会もないと思いますので一挙に公開したいと思います。(iframe タグでグーグルマップを表示していますが、表示されない場合は地名をグーグルマップで検索してみてください。)

1.台東縣金峰鄉

海岸線沿いに二箇所飛び地があります。北の方が台東縣金峰鄉正興村、南の方が台東縣金峰鄉賓茂村という場所です。台湾で飛び地を観光のウリ(?)にしている唯一の自治体だそうです。

2.高雄市桃源區

北西に高雄市桃源區建山里という飛び地があります。

3.屏東縣瑪家鄉

北西に屏東縣瑪家鄉三和村という飛び地があります。実はこの周辺は飛び地だらけですが、細かすぎてグーグルマップでは表現しきれないようです(笑)。

4.台中市南屯區春社里の中の春安里

境界に囲まれているのが春社里で真ん中に抜けている区域が春安里です。春安里に眷村(国民党の退役軍人村)があるので、それ関連の飛び地でしょう。


他にも郷や鎮レベルではもっと細かい飛び地が何個かあるのですが、グーグルマップでは表現しきれないようで(笑)、今回はこのくらいにしておきます。ちなみに中国語でも飛び地は「飛地」と書きます。

なお台湾のこういった飛び地はほとんどが原住民の部族の居住地に由来しています。インタビューして理由を尋ねたりすれば面白そうですけど、そんな物好きもあまりいないでしょうね…。

日本だと結構な数の二重飛び地があったりして地図を見るとにやりとしてしまうのですが、台湾ではさすがにそういうのはないようです。

地図を眺めてみるといろいろな発見があるものです。台湾旅行で楽しんだら、一冊道路地図を買って持ち帰るのをお勧めします。行ったことがある場所と行きたい場所をマークしておくと、次の旅行の計画も立てやすいですよ。筆者はもっぱらGoogleマップを利用します。

それではレシピです!



[材料1]
中力粉 ……… 500g
温水 ……… 250g
サラダ油 ……… 125g

[材料2]
中力粉 ……… 100g
サラダ油 ……… 60g

[材料3]
豚ひき肉 ……… 120g
ネギ ……… 適量

[材料4]
ラード ……… 少々
ゴマ ……… 少々

[調味料1]
五香粉 ……… 1g
塩 ……… 小さじ1/2

[調味料2]
テンメンジャン ……… 大さじ3
塩 ……… 適量
山椒粉 ……… 適量

[作り方]
1.ボウルに材料1を入れてよく混ぜ合わせ、ラップか濡れ布巾をかぶせてして10分ほど寝かせておく。

2.別のボウルにすべての材料2とすべての調味料1を入れて良く混ぜ合わせておく。材料3のネギをみじん切りにし、豚ひき肉とすべての調味料2と混ぜ合わせておく。

3.作り方1で寝かせておいた生地を二つに分け、片方を打ち粉をしたまな板の上に薄く広げて表面に作り方2の五香粉を混ぜた生地の半量を塗る。これを上下左右から折りたたみ、10cm×15cmほどの大きさの長方形をつくる。同じものをもう一つ作る。出来たら生地にラップをし、10分ほど寝かせておく。

4.作り方3の生地を麺棒などで薄く延ばし、表面に薄くラードを塗る。これを端から巻いて円柱を作り、転がしながら直径4cmほどの棒状に長く伸ばす。これを15等分して生地の元を作る。同じものをもう一つの生地でも作り、計30個の生地の元をつくる。

5.作り方4の生地の元を手のひらに乗せ、中に作り方2で混ぜ合わせた肉餡を大さじ1ほど乗せて包む。同じものを30個作ったら形を整え、閉じ口を下にしてアルミホイルを敷いたオーブンの天板に乗せる。表面にゴマを振り、200度に予熱したオーブンで30分焼いたら完成(→Point参照)。

Point!
オーブンの中層で焼きます。表面が焦げてきたらアルミホイルをかぶせてください。

適量のショウガをみじん切りにして肉餡に混ぜ込んでも良いでしょう。

フライパンでも焼けます。その場合は生地を扁平に成形して両面を少し焦げ目が突くくらいまで焼きましょう。

日本で売られている肉まんなどと比べるとかなり小ぶりに作ります。もともとが(中国)将棋の駒と同じサイズという料理なので、小さく小さく作ってみましょう。


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