文思豆腐│文思豆腐

難易度: 調理時間:30分以内
蘇菜は淮陽料理のさらに下位分類の一つ、楊州料理の名菜『文思豆腐│文思豆腐』 のレシピを紹介します。髪の毛の細さともいわれる細さに千切りにした豆腐を中華スープで煮ただけの料理なのですがただでさえ柔らかい絹ごし豆腐を限界まで細く千切りにするには相当の包丁技巧が必要です。自身の限界に挑むつもりで挑戦してみてください。

料理名にある「文思」とはこの料理を開発した僧の名前です。今を遡ること300年ほど前、清乾隆年間に揚州に住む文思和尚という僧がこの料理を開発しました。もともとはシイタケでダシを取って作る素食の一つで、皇帝の食卓に上ったこともあるとか。この料理では片栗粉などでとろみをつけないのですが、豆腐の糸がスープと絡んでなんとも絶妙なフワフワとした食感を楽しめます。非常にシンプルな料理ですが、一度食べると忘れられない体験となることでしょう。

またこの料理には豆腐の他に1-2種類の野菜を同じように極細の千切りにして加えます。ダイコンやタケノコなどの色の薄い野菜を使うと、一見豆腐しか入っていないように見えて、口の中で少しだけ舌に触れる豆腐以外の「何か」 を感じることができます。すばらしいアイディアです。

台湾でも蘇州料理の店で食べられるので、未経験の方はぜひ旅行時に食べてみてください。めちゃくちゃおいしいですよ!


[材料]
絹ごし豆腐 ……… 3丁
ダイコン ……… 20g
 (タケノコで代用しても良い)
ハム ……… 25g
中華スープ ……… 700cc

[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
味の素 ……… 小さじ1/2

[作り方]
1.絹ごし豆腐の水気をよく切り、直径0.1cm ほどの極細の千切りにする。千切りにしたら熱湯をかけて豆腐の臭みを抜いておく。

2.ダイコンを豆腐と同じように直径0.1cm ほどの極細の千切りにする。ハムをみじん切りにする。

3.鍋に中華スープを入れて沸騰させ、塩、味の素を加えて味を調える。これに作り方1の千切り豆腐を加えてかき混ぜる。更にダイコンの千切りを加え全体に混ぜたら器に注ぎ、みじん切りにしたハムを散らして完成。

Point!
調理には何の難しい点もありませんが、唯一「豆腐の千切りの細さ」だけは自身の限界を超える細さが要求されます。普通の家庭で千切りといえばせいぜい0.2-0.3cm くらいの細さだと思いますが、この料理ではそれを更に超えた0.1cm という細さを要求されます。

ダイコンはかつら剥きにしたあと千切りにすればOK。豆腐と同じ細さを目指しましょう。またダイコンなどの煮崩れる野菜を使う場合は最後の最後に加えましょう。豆腐の中に少しだけ食感の違う食材が混ざることで、喉越しがまったく変わってきます。

レシピではダイコンだけを使っていますが、シイタケ、キャベツなどの食材を極細の千切りにして加えることもあります。

スープは中華スープ、チキンスープ、和風だしなど何を使ってもかまいません。



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