台農一號、香水│台農(タイノン)一号、香水(シャンシュイ)

台農一號、香水│台農(タイノン)一号、香水(シャンシュイ)

1969年に自然交配で生まれたものを選抜し、1985年に高雄鳳山熱帯園芸試験分所で命名された台湾生まれの品種。最大の特徴は極端に矮化された樹高と追熟が容易であること、このため採取が非常に簡単である。

ちなみに「台農一號」はこのマンゴーについての登録品種名であるが、台湾で生まれたブロッコリー、ビワ、パッションフルーツ、ライチ、モモなど多くの植物にも「台農一號」の名称を持つものがある。また他の品種に比べて香りが強いことから「香水」の別名があり、市場ではこちらの名前で呼ばれることが多い。また糖度の高いものは販売者によって「蜜芒果」と呼ばれることもある。

旬は5-7月。未成熟の果皮は薄緑だが、完熟すると「金煌」のような鮮やかな黄色になる。果肉は繊維質が少なく、種子も小さいため見た目の小ささに反して可食部は多い。

果実の重量は160g前後、大きさは長さ約10cm×幅約8cm×厚さ約7cm。糖度は14-25Brixと個体によって大きな差がある。酸度0.17%、糖酸比は平均115程度だが個体により大きな差がある。 炭素病にはかなり強い。

栽培面積は約200haで、生産量は少ない。

完熟したものは黄金色を呈し、その外観の美しさから贈答用にも人気がある。病害に強いため経済栽培に向いているとされ、台南地域の農協では栽培の奨励も行っているが、アーウィン種優勢の現状を打破するには到っていない。

台湾のスーパーでは約500元/kg。南部に行くほど安くなる。

まったく同時期に同じ高雄鳳山熱帯園芸試験分所にて品種登録された「台農二號」という品種もある。サイズは重量約300gで「台農一號」よりも若干大きく、外観の最大の違いはヘタ部分の突起である。糖度17.8Brix。種が大きく、結実率が低いので徐々に栽培量が減り、今ではほとんど見かけなくなった。

 外観は美しい黄色。小ぶりだが可食部は多い。
果実の先端まで均一な黄色になれば食べごろである。

果肉も鮮やかな黄色。


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