茯苓糕│ぶくりょうケーキ

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
台湾通ならみなさんご存知(のはず?!)。台湾独特の伝統菓子『茯苓糕│ぶくりょうケーキ』のレシピを紹介します。茯苓│ブクリョウという生薬を生地に練りこんだ蒸しパンで、間に甘いゴマ餡やジャムをはさんで作ります。

生薬ブクリョウは日本でも多くの漢方薬に配合されている有名な生薬、松の根に寄生するマツホド(学名:Wolfiporia extensa )というキノコの菌核を乾燥させたものです。甘口男の薬膳火鍋にも入っています。その昔「乾燥剤が入っている」と言われたことがありました(笑)。

日本の生薬消費量では堂々のナンバー3!(一位はやっぱり甘草│カンゾウ、二位は芍薬│シャクヤク。)それだけ多くの漢方製剤に使われているということですね。

性味は甘、淡、平。帰経は心、脾、腎経絡で、利水滲湿,健脾安神の効能があります。非常に多くの漢方処方に配合されている生薬なので、興味のある方は自分で調べてみましょう。

『茯苓糕』は福建省閩南地域から台湾に伝わり、清朝の時代から伝統的に食べられてきました。現在の台湾では茯苓粉を使わずに米粉だけで作ることも多く、名前だけに茯苓の痕跡を残しているに過ぎないことも多々あります。もちろんその方法で作ってもおいしいですが、せっかくですので茯苓粉を使って本格的に作ってみましょう?

茯苓はどこの薬局でも注文すれば買えますし、日本の松林でも採取することができるので情熱さえあれば「茯苓突き(茯苓を探すための工具)」を自作して自力で採取することも可能です。茯苓の探し方にはコツがあるのですが…、本気で探したい方はメールでご相談ください(笑)。


[材料1]
茯苓粉 ……… 100g
米粉 ……… 75g
もち米粉 ……… 50g
水 ……… 100cc
砂糖 ……… 30g

[材料2]
ゴマペースト ……… 30g
砂糖 ……… 15g
サラダ油 ……… 15g

[作り方]
1.材料1をボウルなどにいれ、少しずつ水を加えながら全体をよく混ぜ合わせる。

2.作り方1のボウルの中身が混ざったら、ふるいの網に押し付けるようにして篩って別の容器に移し30分ほど生地を寝かせておく。

3.カップケーキの器などに湿らせたガーゼなどをひき、作り方2の生地を半分ほどまで詰める。

4.材料2を全て混ぜ合わせてゴマジャムを作り、作り方3のカップの中間に層状に敷いたら、さらに上から残りの生地を詰めて軽く押して整形する。

5.はみ出たガーゼを折り曲げてふたをし、容器ごと蒸し器で15分強火で加熱したら取り出す。荒熱が取れたら容器をひっくり返して中身を取り出して完成。

Point!
米だけで作るなら米粉の半量の水と、5分の1量の砂糖を混ぜ合わせるだけで生地が作れます。

中の案はナツメやイチジクのジャムなどを伝統的に使いますが、チョコレートや小豆餡を入れてもかまいません。いろいろとアレンジしてみましょう。


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