太陽餅│太陽餅

さて今日は久しぶりの正式(?)な台湾料理のレシピを紹介しましょう。台中の名産でもある『太陽餅』はパイのような生地にクリームを包んで焼いたお菓子で、お土産として人気があります。

昔は台中の菓子職人以外に製法がもれることがなく、台中で買う以外に手に入れる方法がありませんでした。また台湾西部を縦断する高速道路が完成するまでは、あくまで台中限定のローカル菓子に過ぎませんでしたが、新聞や雑誌で特集されることにより台北で人気に火がつき、今では台湾を代表するお菓子の一つとなりました。現在は空港や市内のお土産店などで買うことができます。

1906年創業の台中の太陽堂という店が『麦芽餅』を改良して作ったものが最初とされ、紆余曲折を経て台中の名産としての地位を確立しました。今でも太陽堂は太陽餅の名店として台中にあります。訪れることがあれば、元祖の太陽餅を味わってみるのも良いかもしれません。

中央に食紅で作ったお店の名前の判を押すのが一般的です。オリジナルの判子を押しても面白いかもしれませんね。

材料は簡単なものばかりですが製法がすこし特殊なので、本物を食べたことがないまま作ると別の料理になるかも知れません。普通のお菓子の材料ばかりで時間もかからずに作れますので、興味がある人は挑戦してみましょう。(たぶんレシピは日本初公開…?)



難易度:
☆☆

調理時間:
1時間以内

材料1:(皮A)
強力粉 ……… 50g
薄力粉 ……… 150g
ラード ……… 35g
バター ……… 15g
サラダ油 ……… 25g
水 ……… 80g
砂糖 ……… 25g

材料2:(皮B)
薄力粉 ……… 125g
ラード ……… 60g

材料3:(餡)
砂糖 ……… 75g
麦芽糖 ……… 20g
バター ……… 20g
水 ……… 5g
薄力粉 ……… 30g


調味料:
1.材料1と材料2をそれぞれ別々のボウルでよく混ぜ合わせ、それぞれ15等分しておく。

2.皮Aの材料をよく揉んでからラップの上などで平たく伸ばし、中に皮Bの材料を包んで手のひらで太さ2-3cmのひも状に伸ばす。それを”右巻き”らせん状に巻き、平たく押しつぶしてから再び手のひらでひも状に伸ばす。続いて”左巻き”らせん状に巻き、平たく押しつぶして皮を15枚作る。

3.材料3の砂糖と麦芽糖をふるいにかけ、水とバターを加えてよく混ぜ合わせる。薄力粉を加えてよく混ぜ合わせ、15等分する。

4.作り方3の餡を手のひらで丸め、作り方2の皮に包み、手のひらで軽く押しつぶして扁平な円を作る。

5.190度に熱したオーブンで12分加熱して完成。


Point:
作り方2の皮作りが一番のポイントです。らせんの向きを逆に作ることで食感を増します。もともと皮は崩れやすいのですが、同じ方向にそろえてしまうと皮がまとまりません。写真のように巻いてください。
台湾ではこのように作りますが、パイのように皮AとBの材料を薄く重ねては何十にも折りたたんで作ってもできるかもしれません(こっちの方が簡単かとおもいます)。いろいろと試してみてください。

餡に味を付けたりといろいろな派製品があります。いろいろと工夫してみてください。『麦芽餅』から派生したお菓子だけあって麦芽糖を使って餡を作りますが、手に入らない場合は別のもので代用してもよいでしょう。チョコレートやマシュマロもありでしょう。

作り方4で中の空気を抜いておかないと冷めてからつぶれます。

西洋のお菓子作りが趣味の方なら細かい部分を感覚で作ってもうまく行くと思います。お菓子作りが始めての人は上手な人をそばにおいて作りましょう。


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