肉骨茶│バクテー

肉骨茶│バクテー

本日紹介する『肉骨茶│バクテー』 とは、漢方薬材をふんだんに使った豚ばら肉のスープで、英国統治時代のマレーシアで生まれた(とされる)中華料理です。

マレーシアで苦力として働いていた福建の人たちが、解体された豚肉の残り部位を使って作った料理が元になっており、日本や台湾では薬膳料理として供されますが現地ではファストフードとして扱われます。肉体労働に従事していた苦力たちが、安価で栄養の豊富な食事を取るために開発された料理だけあって非常に栄養価が高く、疲れた体に染みこむように効きます。

福建語で『肉骨茶』をバクテーと読み、骨についた肉片と烏龍茶のような茶褐色のスープがそのまま名前の由来になっています。

台湾では漢方薬局やスーパーで調合済みの「肉骨茶の素」 を簡単に買えるので、肉と一緒に煮込むだけで簡単にこの料理を楽しめます。日本では材料をそろえるのが難しいため、なかなかこの料理を楽しむ機会がありませんが、中華料理屋で見かけたときはぜひ注文してみてください。

あっさりした漢方スープと柔らかく煮込まれた豚ばら肉が、疲れた体に活力を与えてくれます。

台湾の『茶葉蛋』のように実際に茶葉を入れて煮込む作り方もありますが、通常は茶葉は使いません。スープの色が茶褐色になるため茶の字が入っているだけです。本場マレーシアではお茶漬けのようにこのスープをご飯にかけて食べたりもするようです。

スープは多くの作り方があり、高級なものは十数種類の香辛料を配合して作ったりもしますが、本レシピでは日本でも簡単に手に入る香辛料のみで作れるように多少アレンジしています。マレーシアオリジナルの『肉骨茶』に近いファストフード的なレシピです。

高級な方のレシピは後日公開します。日本の普通のスーパーの香辛料コーナーで普通に手に入る香辛料ばかりで作れますので、思いのほかあっさりしたスープは多くの人に喜ばれるはずです。興味がある方はぜひお試しください。



難易度:


調理時間:
1時間以内

材料1:
桂皮 ……… 3g
 (シナモンスティック 1本でOK)
丁香(クローブ) ……… 4個
胡椒 ……… 小さじ1/2
枸杞 ……… 大さじ1
八角 ……… 2個

材料2:
骨付き豚ばら肉 ……… 500g
ニンニク ……… 2個

調味料:
醤油 ……… 大さじ1
水 ……… 1200cc
塩 ……… 大さじ1
キャベツ ……… 葉を1枚



作り方:
1.骨付き豚ばら肉はぶつ切りにし、沸騰したお湯で3-5分ほど茹でてアクを除く。肉を取り出し冷水に浸けて荒熱を取り、取り出して水気を切っておく。

2.材料1をティーバックに入れ、作り方1の肉、ニンニクと一緒に水を張った鍋に入れ、沸騰するまで過熱する。

3.沸騰したら醤油、塩で味を整え、弱火で肉が柔らかくなるまで40分ほど弱火で煮込む。キャベツを大きめ(器の底に敷ける大きさ)に切り、器の底に敷いた後、熱々のスープと肉を注いで完成。



Point:
香辛料を一つ加えるなら小茴香(フェンネル)などを少量加えてみましょう。スープにさわやかな風味が足されます。

具を足すなら水で戻した干しシイタケ、豆腐などをどうぞ。

醤油は加えずに塩だけで味付けしてもおいしく作れます。





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