涼拌冬粉│春雨のおつまみ

涼拌冬粉│春雨のおつまみ

本日は台湾でも時々使う「魚露(魚醤、ナンプラー)」を使ったサラダを紹介します。日本の一部地域ではしょっつるなどと呼んだりします。福建、台湾、日本、東南アジアなどの、各地域で作られる魚露、魚醤、ナンプラーは、原料と製法が異なるためどれも微妙に味が違いますので、その辺も楽しみましょう。

さて、中国福建省の方言の一つ閩南語(台湾語も同じ系統です)では「鮭汁」という魚露の一種を「Ke-chiap」、または「Koe-chiap」 と発音します(鮭は魚ではなく、塩辛の意味)。カタカナで書くと「ケーチャプ」のように発音し、なんとこれがケチャップ(トマトケチャップのあのケチャップ)の語源だといわれています。

中国南部の魚を発酵させたソースが、東南アジアで改良され、東インド会社を通じてヨーロッパにもたらされるわけです。これがイギリスでウスターソースに変わり、さらにはアメリカにまで渡って、ついにトマトケチャップが完成します。世界を半周以上、魚露(鮭汁)がトマトケチャップに変わり、紆余曲折を経て再輸入されることになるのです。なんとも壮大な物語ですね。


魚醤はアマゾンでも売っていました。以下のリンク参照です。持っておけば料理の幅が広がります。


というわけで、本日は魚露(魚醤、ナンプラー)を使った春雨料理を紹介します。おいしいですよ。

魚醤があればエスニックな料理が日本でも非常に簡単にできます。台湾料理にもたくさんこの魚醤を使う料理がありますので、興味ある方は自宅の調味料コーナーにおいておきましょう。

難易度:


調理時間:
30分以内

材料:
春雨 ……… 2束
小型のエビ ……… 6-10匹
鶏胸肉 ……… 30g
タマネギ ……… 20g
唐辛子粉 ……… 小さじ1/2

調味料:
魚醤 ……… 大さじ2
砂糖 ……… 大さじ1
レモン汁 ……… 大さじ3


作り方:
1.春雨は水につけて柔らかくしておき、沸騰したお湯で指定時間(太さによって変わる)茹でる。取り出して氷水につけ荒熱を取り、冷えたら水分を切っておく。

2.春雨を茹でたお湯で殻を剥いたエビを茹で、一口サイズに切る。同じ湯で鶏胸肉を茹でて火を通し、手で裂いて糸状にする。タマネギは千切りにし、冷水に付けて辛味を抜いておく。

3. よく水気を切った材料をすべての調味料と混ぜ合わせて完成。


Point:
少量の醤油を足してもおいしいです。

好みでキュウリやキクラゲ、干しエビなどを加えても良いかと思います。仕上がりにゴマを振ったりと各自でアレンジしてください。 アレンジこそ家庭料理の醍醐味です。

茹でた食材は氷水につけて荒熱を取るのを忘れないようにしましょう。生暖かいと魚醤の匂いが目立ちます。

エビは冷凍ものでもOKです。

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